痛風、しかも合併症で糖尿病も!?

痛風も糖尿病も、どちらも生活習慣病です。
食生活や運動や休養の摂り方に問題があるために発病すると考えられています。
つまり、痛風になりやすい生活習慣は、糖尿病にもなりやすいと言えます。
また、高血圧や高脂血症(脂質異常症)も生活習慣病なので、痛風や糖尿病の人は高血圧や高脂血症にも要注意です。

現在日本で痛風の人は約100万人、その予備軍である高尿酸血症の人は1000万人と言われています。
糖尿病の人は予備軍も含めると約2500万人と推計されています。痛風や糖尿病は、まさに現代病です。

日本人の食生活や日常生活習慣は、一昔前とはガラリと変わりました。
昔は午後6時くらいになると、商店街はシャッターを下ろしていました。
そのため、深夜に飲食するということはあまりありませんでした。
しかし今は、コンビニエンスストアは24時間食べ物を販売しています。ファーストフード店やファミリーレストランも深夜まで営業しています。
抵抗なく、夜遅くに飲食する時代になってきました。

また、テレビをつけるとどこかのチャンネルが美味しいものを食べていたり、おいしい食べ物の話題です。
これらに影響されて、一日3食ではなく、朝から深夜まで何か食べ物を口の中に運んでいるといった感じの人も増えました。
さらに、ブラック企業などという言葉があるように、仕事が忙しく朝食や昼食がおろそかになり、その分を深夜にまとめてドカ食いになっているという人も少なくないようです。

痛風の危険度が高い生活習慣のリストを上げてみると、次のようになります。
肥満である、外食やコンビニ食が多い、食事の時間が不規則である、アルコールをよく飲む、ジュースやコーラなどの清涼飲料が好きでよく飲む、甘いものが好きである、ストレスを感じることが多いといったことがあげられます。
イエスだと思う項目が多いほど、痛風になるリスクが高くなります。また、糖尿病でも同様のことが言えます。
この中には、自分自身の努力では避けることができないものもありますが、少し気を付ければ避けることができるものもあります。

痛風防止に気を付けたいこと

痛風は血液中の尿酸の結晶が足の親指などに溜まっていき、それが何かのきっかけで剥がれることで炎症が起こり、足の親指の付け根が激しく痛むというのが痛風発作と言われている症状です。
人間ドックや健康診断などで血液中の尿酸値を調べますが、この値が7.0mg/dLを超えると尿酸の結晶ができやすくなるので、高尿酸血症として治療の対象となります。

尿酸はプリン体という物質が肝臓で分解することでできて、尿として排泄されます。
しかし、作られる尿酸の量が多すぎたり、排泄がうまくいかなかったりすると、血液中に溶けきれなかった尿酸の結晶ができて足の親指などに溜まり、これが剥がれると炎症を起こして激痛になります。
約7割の人は足の親指ですが、手の指や肘などに尿酸が溜まることもあります。

このような激しい痛みは痛風発作と呼ばれます。痛風発作を起こしていないけど尿酸値が高い状態が、無症候性高尿酸血症です。
高尿酸血症であっても、無症候性の場合は痛みがありません。
そのため尿酸値が高くても軽視して放置してしまい、気が付いた時には合併症を起こしていたり腎臓が悪くなっていたというケースもあります。
合併症や痛風発作を起こさないためには、上記の生活習慣を改めることが重要です。

肥満にならないように、運動を行いましょう。運動と言っても激しい運動はNGです。
激しい運動は無酸素運動なので、逆に尿酸値を上げやすくなります。
軽いジョギングやウオーキングなどが有酸素運動です。軽く汗ばむ程度が目安です。

アルコールは、プリン体の多い飲み物に属します。
プリン体0のビールなども販売されていますが、アルコール自体に尿酸値を上げる働きがあるので、やはりほどほどにするのがベターです。
ビールなら1本くらいまで、日本酒なら1合くらいまでにしましょう。そして週に2回くらいは飲まない日を作ってください。

プリン体の多いものを摂りすぎないことも大切です。タラコや魚の干物、レバーなどにプリン体が多く含まれています。
これらは控えてください。そして、ストレスを上手に発散させて過労を避けることなども重要です。

これらを実行すれば、痛風だけではなく糖尿病や高血圧や高脂血症などの他の生活習慣病の予防にも繋がるので、一石二鳥にも三鳥にもなります。
栄養、運動、休養は生活習慣病の予防の3本柱です。