糖尿病による失明と足の切断は怖い

糖尿病には3つの合併症が有ると言われており、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症と言われています。
これらの合併症を発症した場合、足を切断したり失明する可能性が出て来ます。

先ず目の症状を引き起こすのが籐病病性網膜症です。
自覚症状もなく進行し、急激に視力が落ちたり網膜剥離を引き起こしてしまうものです。
高血糖の状態が続くことで血管壁を傷つけてしまった結果、網膜にダメージを与えてしまうことで発症します。
勿論失明には至らない場合もありますが、網膜剥離や緑内障を発症してしまう為、日常生活には大きな影響を及ぼします。

またこの病気になるといずれ足を切断しなければならなくなる可能性があると言う事は昔から知られていますが、これは糖病床性神経障害によって引き起こされてしまいます。
血糖値が高い状態が続くと、神経障害を起こす物質が神経細胞の蓄積してしまい、結果的に神経線維に異常が生じてしまいます。
また毛細血管の流れも悪くなり、神経細胞に必要な酸素や栄養素を届けにくくなってしまうのです。
すると徐々に足の感覚が鈍くなり、さらに足自体が栄養不足に陥るため感染症になりやすくなってしまいます。

すると結果的に感染症が悪化し、潰瘍化したり、潰瘍が直らないまま悪化すると壊死が起きます。
そのまま放置すると全身に壊死が回ってしまうので、結果的に足を切断しなければならなくなります。
フットケアを定期的に行い、足の異変を早い段階で気づく様にするのが早期発見の一つの方法です。

糖尿病自体は血糖値が高くなってしまう病気だと言う事は知られています。
喉が渇きやすくなるとか体重が減って行く、疲れやすくなる等の症状もしられていますが、実際には合併症によって失明したり、足を切断する可能性もあります。
また余命にも大きな影響を及ぼす可能性があるため、合併症は放置せず、何らかの異変が有った時にはすぐに病院に行って見てもらい、適切な処置・治療を受けます。

足を切断したら余命が縮む!?

網膜症からの失明も怖いですが、更に気を付けなければならないのが足の切断です。
切断は神経細胞などの壊死が全身転移することを防ぐための処置ですが、実際切断に至ってしまった場合残りの人生にどれくらいの影響があるのでしょうか?
気になるのが寿命の長さです。
アメリカの論文によると、糖尿病で足を切断した患者は5年でおよそ60%の人が死亡すると発表されています。
より症状が重く人工透析を行っている患者なら実に80%近くにまで死亡確率が上がるというのです。

非常に高い数字ですが、なぜこれほど寿命に影響が出てしまうのでしょうか?原因の一つ目は運動量の大幅な減少です。
足を切断すると当然ながら普通に歩くことができなくなります。
すると食事などで得られる糖分が体内に貯蓄し、血糖値が下がりにくくなります。
結果的に糖尿病の症状が重くなり、余命が縮まってしまいます。

そしてもう一つは感染症のリスクです。
足切断の手術の際病院は衛生面に配慮しますが、切断する部位が大きいだけに細菌の感染を完全に避けることはできません。
また手術後は足に大きな傷跡が残るため、細菌はその傷口から体内に侵入しやすくなります。

感染症が深刻化すれば、合併症として敗血症に陥るおそれもあります。
敗血症は細菌が一部にとどまらず全身に広がってしまう症状で、最終的には多臓器不全のような命に係わる状態を招きます。

以上のことは可能性としてあるだけで、人によっては大きな影響もなく長く生きられる人もいます。
また足切断がすべての糖尿病患者にとって死亡の原因になるわけではありません。
もちろん足の切断は怖いことですから、小さな傷も見逃さないようフットケアは欠かさずに行いましょう。